ちょっと遅くなったけどひっそり反省会。
こんな感じの本を作って売ってきた。
企画
いつも通り身内Slackで書きたい人を募集し、特にテーマは決めず各自好きなように書く内容を決めた。
- Good
- 特になし
- Bad
- 合同誌なのでテーマが揃ってないと宣伝も売り子もしづらかった。
- 表紙もデザインで悩んだ。
進行管理
Google Spread Sheetでざっくり台割とスケジュール表を作成した。 スケジュールには初稿・校了・入稿やデザインのスケジュールなどを記入した。
- Good
- スケジュールどおりとは行かなかったものの、レビュータイミングを決めておいたので割と緊張感を持って作業を進められた。
- Bad
- 台割作ったはいいけど素人が宣言通りのページ数にするのは不可能だった。
執筆環境
前回までの遺産があったのでSphinxで書き始めたが、latexでいい感じにする方法がわからなかったので、途中からTechBoosterさんのサンプルがあるRe:VIEWに乗り換えた。
ビルド環境は前回までJenkinsを使っていたが、維持コストがもったいないので今回からGCPのCloudBuildにしてみた。 また、せっかくなのでビルドしたPDFをSlackに投げるようにした。
- Good
- すぐに最新版のPDFが見れるのでレビューするときにマーカー入れたり体裁チェックが捗った。
- ビルド実行課金なので維持コストがぐっと下がった。
- 基本的にsty追記するだけなのでlatexの調整が簡単になった(?)
- Bad
- めんどくさくてビルドバージョンをファイル名につけてなかったので、後のレビューとの紐づけ管理ができていなかった。
執筆作業/レビュー
色々慣れてきたのもあり、結構早いタイミングから執筆が開始できた。 レビュー用Spread Sheetを作成し、相互レビューでタイポや構成や日本語の指摘を行い、レビュー対応状況の管理をした。
- Good
- レビュー期間を長めにとったのもあり、日本語が変な箇所やタイポをかなり減らせた。
- Bad
- アウトラインレベルでの指摘があまりできなかったのでもう少し手前で一回レビュータイミング設けても良かった。
- タイポや表記揺れが多かった。次からはTextLint的なものを入れたい。
デザイン
全部自分でやりたい欲があり表紙デザインもやったが今回もまとまりのないデザインになった。
- Good
- ClipStudioでイラスト作成、Sketchでレイアウトしてアートボードや素材の管理がいい感じにできた。
- Bad
入稿
毎回手持ち搬入してたが辛かったので今回は現地搬入できる日光企画さんに依頼した。
Good
- Re:VIEW使ったので簡単に奥付ができた。(Contactだけデフォルトで入ってないので指摘されて追加した)
- 表紙を印刷所指定のトンボ付きフォーマットで入稿したのでいい感じに断ち切られてた。
- 一回手元のプリンタで印刷チェックしてかすれてる箇所などを事前チェックした。
- 今回から本文オフセットにした。仕上がりがかなり綺麗になった。
Bad
- Re:VIEWのデフォルト設定で入稿したらノンブルズレを指摘された。
- テンプレート修正が必要だったので、TechBoosterさんとかRe:VIEWのtemplateを参考にしながら修正した。
- https://github.com/kmuto/review/blob/master/templates/latex-compat2/layout.tex.erb
- CMYKで確認したつもりだけど、印刷したら結構緑っぽくなってしまった。
- Re:VIEWのデフォルト設定で入稿したらノンブルズレを指摘された。
イベント当日
「あの布」を買おうと思ったけど早々に売り切れていた。 仕方なく手芸屋で買ったクロスなどを敷いてお茶を濁した。 POPデザイン・印刷をする余裕がなかったのでネット印刷でぱぱっとこんな感じの立て札を作った。
- Good
- 冊子は現地搬入にしたのでダンボール開けるだけで良くて楽だった。
- Bad
- POP小さすぎてみんな目を細めながら見てた。混雑時はすぐ近くから見てもらえるけど非混雑時も考慮すると2〜3m離れても内容がわかるようなものが望ましい。
- かんたん後払いの要望が多かったのでやっておくべきだった。
まとめ
技術書典2、技術書典3と参加させてもらい、徐々に同人出版のノウハウが溜まってきた。 印刷物のクオリティ自体も初回に比べるとかなり高くなったと思うが、周りのクオリティも高くなってきて合同誌の限界を感じ始めたので、次回はまとまったテーマで一冊書けるように頑張る。